FXの相場とドル円・USドルの動き

FXアジェンダとして円安が議論される

り上げる人がいFXるかもしれないが、アジェンダとして円安が議論されることはない」との発言もあり、円が売られ易い展開となっている。  テクニカル的には昨日のドルの安値で120円を割らなかったことから、ドルは崩れないとの見方が強まり、高値更新は時間の問題となった。次の高値は125円台である。  一方、ユーロ・ドルはドル円の上昇から、ユーロは下落。1.2866を割り込むと、1.2844〜1.2759のゾーンに向けた下落が想定される。ユーロの日経225上昇時はやはり、ドル円が下がらなければ、勢いがつかない。ドル円相場がトップアウトするまではユーロは保合いか、下値模索の展開が続こう。(T) 重要な122円の攻防  ドル/円相場が121円70台をつけた後、調整に入っている。しかし、122円手前にはオプションの防戦など20〜30億ドル規模のドル売りオーダーがあると言われるが、それでも抜けていくときには意外にアッサリと越えていくもの。  そうした円独歩安の投資信託商状を示すなか、「122円台」はテクニカル、需給ともになかなか大事なレベルに当たる。当稿では、そのあたりのことを報じてみたい。  まずはテクニカルな話をすると、122円台は幾つかの意味合いで非常に重要だ。ここでは、うちひとつだけを挙げるが、それは02年につけたドル高値135.20円からの大きな下げ幅のフィボナッチ61.8%戻しが122.40円レベルにあたることがある。  つまり、大雑把に言って122円半ばを仮に抜ける外国為替証拠金取引ようだと、時間を掛けつつもドルは130円以上のレベル、状況次第ではフィボナッチの100%戻しに当たる135円台まで上昇する可能性を否定出来ないのかも知れない。  一方、同じく122円台は需給面からも注目されることが少なくない。  そのひとつは、今月16資産運用日の日経新聞マーケット欄で「輸入企業が円売り圧力」などと報じられた、輸入企業がかつて手当てをした「フラット為替」の消滅だ。  記事を読んだという方が多いと思うが、要旨をかいつまんで説明すると、輸入企業がかつて実施した「フラット為替」と呼ばれる為替手当てがドル/円相場の120円台回復を受けて消滅し始めている。そのため、輸入企業は120円以上のレベルでも新たなドル買い手当ての実施迫らにれる―ということになる。  一部については前記日経新聞でも報じられていたが、筆者の取材においても122円台に乗せてくると消滅する「フラット為替」はさらに飛躍的に増える見込み。これには、03年以降一度も122円台をつけていないということが影響している模様だ。  ともかく、為替予約が消滅した場合には今後新たに為替手当てを実施する必要に迫られる。それが需給的にドルの強い下支えとして寄与することになりそうだ。 (鹿の角) ドル高値を試すー依然として押し目買い人気が強い  ドル円相場は本日、利食い売りが集中し、高値から1円近く下落する局面があったが、押し目買い人気が強く、再び121円台に戻している。  国内の外債投資における円売り、外貨買い、更に個人投資家のドル買いは、ドルを予想以上に押し上げているようだ。  最近の相場については、プロがやられ、個人がドル買いで大きく儲けるといった、プロ泣かせの相場である。通常なら、5月のドル急落や10月の下落では、そのままドル安のトレンドになり、反発しても、戻りは限られ、売り浴びせられるのが、これまでのドル円相場の習性であった。 しかしこの流れは一昨年から変わり始めた。  アナリストは個人の為替投資の額は侮れないという。もちろん彼らのポジションは圧倒的に円売り、ドル買い、あるいはユーロ買いである。更に国内の外債投資も円を押し下げ、ドルを中心とした外国通貨を押し上げる。  こういった構図は当分続きそうだが、一旦、そのバブルが弾けると、今度は外国通貨売り、円買いの逆流が生じる。この場合は恐らく予想もできないほどの円の急上昇を招くことになるが、それがいつになるかは判らない。  恐らく今後、日銀の利上げが数度続き、それがディブローのように効き始めた後、突然足元からガクッと崩れるのであろう。 日銀総裁の求心力低下で円安加速  日銀は、17、18日の決定会合において6対3で利上げを見送った。昨年末から1月利上げ報道が相次ぎ、短期市場は利上げを7割程度の確率まで織り込んできたが、決定会合前日夜になると、一転して見送り報道が活発、実際に見送りの決定とめまぐるしい。  福井日銀総裁は「全ての委員が今後、見通しの通りに経済・物価情勢が推移するであろう、その可能性が高いという点では完全に一致していると言っても良い。(しかし)、判断を補強していく時間的余裕があるという方と、時間はもうかける必要もない方との、ごくわずかな判断の差。判断の方向性について全く違う方向を向いているということでは全くない」と強調した。  これはいかにも苦しい。とってつけた答弁としかいいようがない。日銀が考え、誘導しようとした経済・物価情勢の「確たる見通し」があれば、その判断に基づき「利上げを実施するべき」という予見論とでもいうべきものが、経済・物価情勢の「確たる証拠」に基づいた現実的判断で「利上げを実施する」という現実論に負けた会合であった―としか言いようがないであろう。  実際、判断を補強する項目として、福井総裁は12月会合と同様に、個人消費とCPIを挙げている。この基準は従来通りであるし、CPIコアの上昇幅が小さいのが秋からであるから実際には、個人消費のみとなる。そして個人消費がさほど強くないのは明らかであったから、利上げ見送りは実際には日銀主導での世論形成を、様々な政治的圧力でひっくり返し、同時に福井日銀総裁の求心力を低下させる勢力が存在した、と言うことだろう。  日銀側もわざわざ押し切られたわけではない。タイミングよく、10〜12月期GDPが発表されるが、GDPそのものが強いことであることはもちろん、GDPベースの個人消費は結構大きな増加になる可能性が高い(早川日銀調査統計局長)のを見込んでの譲歩である。緩やかながらしっかりした物価上昇の証左を積み上げることが可能であるから次は必ず…というわけだ。  また1月に譲歩したことで、「政府に貸し」が出来るという政治的思惑もあるだろう。だが、結局日銀が仕掛けた予見に基づく政策金利変更論は敗北した。残念だが、政治に屈する中央銀行の体質は変わらないようだ。 (石上) ドル円相場:居心地の良いゾーン  足元のドル/円実勢相場は、05年12月以来となる120円台をしっかりと回復してきた。以降も取り敢えずは120円を割り込むこと無く推移している。  そんなドル強含みのドル/円相場について「取引の価格分布帯」の観点から少し考察を加えてみたい。    「価格分布帯」については当稿でも過去に何度かレポートしているため簡単な説明に留めるが、判り易く言えば過去に取引のあった価格帯の滞空時間を示したもの。「取引の多い価格帯」はレジスタンスやサポートなどの節目になり易く抜けることが容易でない反面、「取引の少ない価格帯」はあまり長期間ステイすることが予想し難くアッサリと抜ける傾向がうかがえる。  以上を念頭に、実際の「価格分布帯」を見てみると、111〜130円でもっとも取引の多い価格帯は117円台。変動相場制以降175日間もステイしている。次が124円で166日のステイとなっている。また、116円から124円のゾーンはかなり活発な取引がなされていることが見て取れる。  つまり、足元の120円台を含む前後数円のレベルは総じて求心力が高い。筆者流の言い方をすれば、きわめて「居心地の良いゾーン」と言えるだろう。  したがって、仮にこのあとドル高が進行するとしても、その上値はかなり重そうだ。少なくとも1本調子のドル高進行はなかなか予想できない。極端に取引が少なくというわけではないが、122円がわずかな谷間になっていることもあり、121円台のどこかでドル高は一旦小休止する公算が大きいのではと、取り敢えず予想している。  ただ、抜けた場合には次の求心力が強い124円台に向けたドルの続伸となりそうだ。  いずれにしても、多少長めのスパンの話をすると、「価格分布帯」の観点からは121円台の攻防がひとつの鍵に。また124円台を超えるようだと世界観に変化が生じる可能性が出てくる。  それに対して、下方向116〜119円台の取引も相当に多いため、多少の行き過ぎによる調整局面となってもドルが大きく崩れていく展開は基本的に見込みにくいということになる。後者については昨年10月以降、同ゾーンでかなり長いあいだ揉み合ったことでも証明されているように思う。 (鹿の角) 利上げ見送りは織り込み済み  日銀は金融政策決定会合で、現行の金融政策維持を賛成6、反対3で決定し、利上げ見送りとなった。これは市場予想通りであるが、政治圧力に屈したように見られ、福井総裁のリーダーシップに問題が及ぶ可能性がある。利上げ見送りとなったものの、市場は2月の利上げに向け動き始めた。  ドル円相場は、利上げ見送りで一時、120円88まで買い進められたが、その後材料出尽くしから、ドルは反落している。本日の海外市場がどのような動きにでるのか注目されるが、こちらも利上げ見送りは織り込み済みなだけに、過剰な反応は示さないとの見方が強い。  一方でユーロドルは調整が終了したのかどうかがポイントであるが、1.3000を超えてくれば、ユーロ底打ち感が台頭し、上昇再開を支持する見方に変わろう。ユーロは強気で対処したい。  しかし昨年6月のようなボトム形成となれば、市場参加者は翻弄されるだろう。昨年6月は再度安値を更新後急騰。しかし、その後再び急落して、安値を三度更新した。    目先、円の弱材料出尽くし、ユーロドルが反発局面にあることを考えると、ドルの下押しに分がありそうだ。(T) 121円ノックアウトオプションを巡っての攻防  ドル円相場は日銀の利上げ見送り観測を受け、120円86まで買い進まれた。このレベルでは121円のオプションの防戦売りが入っており、売り方、高い方の攻防戦となっている。当然121円を付けにくる動きが強まり、これが示現すれば121円30〜70までのオーバーシュートも見込める。  ドル円相場は当面節分までは強気に推移しそうだ。    サイクルから算出される目標値は121.15±0.38だが、次は122.62±0.63。エリオットカウントは05年1月安値より3波動によるドル上昇局面。こちらの目標価格は目先121.15〜121.57と121円台に集中している。このレベルクリアーすれば、124.03〜125.31の目標値が算出される。  ドル円相場は今夕は大きく動くだろう。(T) 2007-01-16 米中貿易の黒幕は日本